越後上布の雪晒し
昨年ユネスコの無形文化遺産にも登録された重要無形文化財の「越後上布」。
鈴木牧之の奇書『北越雪譜』にも「雪中に糸となし、雪中に織り、雪水に洒(そそ)ぎ、雪上に晒す。雪ありて縮あり、されば越後縮は雪と人と気力相半ばして名産の名あり。魚沼郡(こおり)の雪は縮の親といふべし。」と記されているように、「雪晒し」は紫外線とオゾンにより反物を漂泊し、色を鮮やかにする効果があるといわれています。
昨日、新潟県も春並の陽気でとなり、南魚沼市では越後上布の雪晒しが行われた、と「新潟日報」に報道されていました。今回は新品7反を雪晒ししたそうです。
この今では貴重なものとなりました「越後上布」ですが、3月13日・14日に京王プラザホテルにて行います「春の吉美展」に、「小千谷縮」や他の織物と出品する予定です。
ご来場の上、ご覧下さいませ。
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