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伝統的工芸品「十日町明石ちぢみ」とは⑤

伝統的工芸品「十日町明石ちぢみ」とは⑤
第5回「明石ちぢみができるまで」②

前回に続き「十日町明石ちぢみ」の製造工程についてご説明を致します。専門用語がありましてわかりにくい部分もあるかと思いますがご了承下さいませ。

経糸

「十日町明石ちぢみ」の経糸は27デニールの生糸を下記のような手順で加工や作業を施します。

(1)撚糸 生地の目を粗く、そして表面に「明石ちぢみ」ならではの「シャリ感」を出すために「駒撚り」と呼ばれる強い撚りがかけられます。

①下撚り まず生糸を三本まとめて、左巻きに1mあたり約1,800回の撚りをかけます。

②上撚り 下撚りした生糸を、今度は右巻きに1mあたり約1,200回の撚りをかけます。

(2)精錬・染色・糊付け
①本練 不純物を除去し糸本来の柔らかさを出すために、本練と呼ばれる作業(石鹸などで洗う)を行います。

②染色・糊付け 下地となる色に染め、その後で糊付けをします。

(3)手延べ 設計図に基づいて、長さを揃え、柄ごとに必要な本数を束にまとめます。

(4)絣 経糸に絣柄を染め込みます。束状の経糸に絣柄のしるしとして墨付けをし、その部分に摺り込みヘラで染料をつけていきます。

(5)クビリ染め 染めない部分を綿糸や平ゴムで硬くくくり、色合わせ・色むらに注意し、地色に染めます。染め上がり後、十分に水洗いをします。

(6)ほぐし・ソーピング・糊付け クビリ糸(綿糸や平ゴム)をほぐし、余分な染料や汚れを落として(ソーピング)、糊付けをします。

(7)絣巻 設計図の絣柄の位置が合うように一本一本の経糸を固定し、木枠に巻きつけます。

(8)コゴシライ 
①綜絖通し 製織の際に経糸を上下に動かすために四枚の綜絖に一本づつ通します。

②筬通し 経糸の密度と織上がりの巾を揃えるために筬に通します。

(9)絣合わせ 織る前に柄が崩れないように、経糸を布に固定します。   
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