伝統的工芸品「十日町明石ちぢみ」とは①
このブログでも多くのお問い合わせを頂く伝統的工芸品「十日町明石ちぢみ」。昨年の『日経おとなのOFF』では小林真央ちゃんがお召しになった姿が表紙にも掲載されました。
「伴治郎」の看板商品でもありますこの「十日町明石ちぢみ」について、つれづれなるままにこちらのブログでご紹介を致します。
十日町織物の歴史とともに歩んできた「十日町明石ちぢみ」に込められた作者の思いや、夏のお洒落をお楽しみ頂くお客様へのメッセージなどを感じとって頂ければ幸いに存じます。
第1回「北越雪譜」①
明和7年(1770年)に越後国魚沼郡塩沢(現新潟県南魚沼市)に生まれた鈴木牧之という人がいます。質屋と縮布の仲買を営んでいて、本人は壮年のころには風流を解し、滝沢馬琴・太田蜀山人・葛飾北斎ら当時の一流の文化人とも交流をしていたそうです。
この鈴木牧之が雪国の百科全書ともいわれる『北越雪譜』初編上中下・二編春夏秋冬の七冊を天保6年(1835年)から編選しています。(天保8年からという説もあります。)
この『北越雪譜』には雪国ならではの自然現象や怪奇現象の著述もみられますが、魚沼地域で盛んだった「縮」や「機おり」についてもかなりの記述があります。
中でも特に有名なのは
くだんの如く雪中に糸となし、雪中に織り、雪水に洒ぎ、雪上にさらす。雪ありて縮あり、されば越後縮は雪と人と気力相半ばして名産の名あり。魚沼郡の雪は縮の親といふべし。
という一文です。
短い文章ではありますが、雪と縮の深いつながりがあることがわかります。
※伝統的工芸品「十日町明石ちぢみ」の新作やゆかた・小千谷ちぢみの展示販売会を6月9日から12日まで日本橋・新潟館NICOプラザにて行います。
また「伴治郎」店内にても間もなく展示販売を開始致します。西陣の「帯屋捨松」の洒落帯などとの相性はバツグンです!
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