「秋の吉美展 2012」特別企画「萬葉染」について②
日本の染色の歴史をふりかえり、『萬葉集』に詠まれているような茜・紫・橡・紫紺といった古代の色が再現できないだろうか、と取組みました。
親戚の米穀店か「米糠で手を洗うとツヤが出る。」と聞き、それをヒントに白米の糠を染色に使用する研究をし、米のルーツといわれる古代米「赤米」や「黒米」へと取り組みました。
そして、これまでの草木染では表現できなかった新鮮でぬくもりのある「赤米染め」・・・萬葉染の基本となる色の発展に成功しました。
萬葉人の愛した自然の生み出す色、何とも言えない和やかさ、生々とした清らかさのあるこの様な美しい色を生活の中に取り入れることの素晴らしさを多くの人に伝えたいと考えます。
また、自然が育んだ美しい色を、そして自然そのものを愛した飛鳥・天平の世に想いをはせ、萬葉人のロマンを追い続け、萬葉染の創作活動に励んでおります。
三代目・喜多 長蔵
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