本日の日本経済新聞「また、一つの文化が・・・・・・」
本日の日本経済新聞最終面に、作家・水村美苗さんのコラム「また、一つの文化が・・・・・・」が掲載されていました。
ご自身の体験から、母親の形見のきものについて触れ、「着物文化の終焉」を宣言しております。
しかし、どうなのでしょうか?
夏目漱石の未完の絶筆『明暗』の続編『続明暗』を、夏目漱石研究の末に発表したと聞いて、読んだことはあります。
しかしながら、「着物文化の終焉」を宣言するほどに「着物文化」に関わってき方なのか?
ゴミ袋に業界や帯、長襦袢を入れ、人知れないよう、捨てるような人なのに。
「日本列島の津々浦々で、着物の山を前に途方に暮れているであろう数知れぬ女の人たち」と深い連帯感を勝手に感じられても、困ります。
一方で、きものの山を前に喜びを感じている女性もいらっしゃるし。
若手女流作家で、ご自身のツイッターで、きもの文化を発信し、きものを着たい!と言っている方もいます。
老女扱いされ、あやうく「押し買い」詐欺にあいそうになったせいで、狼狽したのかもしれませんが、全国紙の紙面にて、根拠のない「着物文化」の終焉宣言は、迷惑至極です。
『新・観光立国論』の著書・デービッド・アトキンソンも、十日町市での講演にて、一方的にきもの業界を批判していました。
確かに改善すべき点は多々ありますが、あまり事情も知らずして、「我こそは正義」とばかりの自説は噴飯ものです。
このような似非文化人が、文化を破壊する当事者のように感じます。
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